オープンAI幹部退社の連鎖が止まらない!AI業界に与える影響とは?

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オープンAI幹部が連続で、退社を発表しています。相次ぐ退社の発表で、一部SNSでは「引き抜きなのでは?」という声も上がっています。どうして、AIの最先端を走っているオープンAIから退職者が続出しているのでしょうか?


今回は退社理由やChatGPT、AI業界への影響について、調べてきました。



この記事の情報

・オープンAI幹部の退社理由
ChatGPTの影響
・日本のSakana AIが世界中から注目されている



オープンAI幹部の退社理由とは?

これまで、オープンAIを退社したのは、3人の要人たちです。それぞれ、重要な役職についており、オープンAIのかじ取りをしてきました。


3人の担っていた役割と退社理由について紹介していきます。

ミラ・ムラティ

オープンAIに約6年間務めてきた技術トップ責任者(CTO)です。まさに、オープンAIの頭脳を担当するリーダーであり、ミラ・ムラティ氏の元でオープンAIが発展していきました。


しかし、Xのツイートにて、

「OpenAIは私たちにとって大きな存在」としながらも、「自身の探求のために時間をつくりたい」と退社を発表しました



ジョン・シュラルマン

ジョン・シュラルマン氏はAIアラインメントを統括してきた研究者です。オープンAIの学習モデルを研究する上で欠かせない人材でした。


オープンAIが自然な対話を学習でき、倫理観を守っていたのは、ジョン・シュラルマンが率いるチームが努力した結果と言えます。しかし、オープンAIを退社し、競合会社の「Anthropic」に移籍しました。


Xのツイートにて次のように、退社の理由を語っています。
「OpenAI でのアライメント研究に対するサポートが不足しているために辞めるわけではありません。それどころか、会社のリーダーたちはこの分野への投資に非常に熱心に取り組んできました。私の決断は個人的なもので、キャリアの次の段階でどのように努力を集中させたいかに基づいています。」


つまり、投資資金などが足りないわけではなく、もっと技術を学びたいために「Anthropic」に移籍するようです。

AIアラインメントとは、AIが人の価値観などを学習し倫理観に基づいた行動をさせる分野です。人に対して攻撃的な言動をとらないのは、AIアラインメントのおかげです。



ボブ・マグルー

最高研究責任者(CRO)として、データ分析などを行ってきた人物です。本人から退社の理由は直接語られていませんが、アルトマン氏(CEO)は「友好的に退社した」とコメントしています。

バレット・ゾフ

研究担当副社長として、チームをサポートしてきた人物です。こちらも退社の理由は直接本人から語られていません。

幹部が退社したことでChatGPTに影響はある?

オープンAIが開発しているChatPGTは、世界中で使われており、使用されたデータをもとに改善や新機能を実装しています。しかし、技術トップ、研究者トップが辞めていったことで、ChatGPTの開発が停滞する可能性が高いです。


また、アイデアが出されても、実現できる技術者がいない場合は実装できないため、他の競合会社に後れを取ることも考えられます。


ジョン・シュラルマン氏以外は、他の会社に移籍することを明言していませんが、オープンAIで培った知識があるため、競合会社からすれば喉から手が出るほど欲しい人材たちです。


技術が他の会社に流出することもありえます。

AI業界全体の影響は?

今が好機と踏んだ企業が、投資を加速化させ、技術が発展していく可能性があります。また、辞めていった人たちを自社に引き込むことで、オープンAIとの差が縮まることも。


オープンAIの技術と他会社の技術が組み合わさることで、今後のAI業界の発展が期待できます。

日本のAIが期待されている?【Sakana AI】

実は、日本のAIが世界中から期待されているのを知っていましたか?


Sakana AI」という名前で開発しており、大手金融機関や世界中から投資を募っており、総額300億円近く集まっています。オープンAIは一つの大きなAIを育てているのに対して、Sakana AIは小さなAIをいくつも、つなぎ合わせて作っています。


そのため、維持費などのコストがとても安く済むのが特徴です。また、オープンAIに使われている技術を知っている人が、トップを務めているので、学習面においても期待できます。


オープンAIで幹部退社が続いていますが、その技術を使って、どんどんAI業界は発展しているので、今後が楽しみです。

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